車検に関わる人

一般に、車検場と言われている場所の正式名称は、「(中部)運輸局愛知運輸支局(豊橋)自動車検査登録事務所」というものです。そこにはたらく人の中に、「自動車検査員」という人がいます。「自動車検査員」というのは、指定自動車整備工場(一般に「民間車検場」と呼ばれています)で、自動車の検査(車検)のために、点検整備を完了した車両が道路運送車両の保安基準に適合しているか否かの判断をする業務を行うための国家資格です。民間車検場では、国が行う検査の一部を代行しています。国の検査業務を行う「自動車検査官」と同等の知識と技能が要求されるので、2級自動車整備士資格を有し、整備主任者としての実務経験があることが資格取得の主な条件となっています。自動車検査員は自動車の検査(車検)・保安基準適合証への証明・指定整備記録簿の検査結果記載等の重要な業務を行います。

☆自動車検査員の受講資格
1:教習開始日の前日において、整備主任者として1年以上の実務経験を有する者
2:指定自動車整備事業の指定を受けている事業場に従事している者
3:指定自動車整備事業の指定を受けようとしている事業場に従事している者
4:上記の2、3に勤務を予定している者
5:直近の整備主任者研修を受講していること

自動車検査官

自動車がもたらす、交通事故、大気汚染、騒音などの負の影響を軽減するため、運転対策、道路対策と並んで重要なことが自動車を安全で環境にやさしいものし、これを維持することです。個々の自動車が、国が定める安全・環境に係る技術基準(保安基準)に適合していることを担保とするのが「自動車検査」です。この職責を果たすのが、「自動車検査官」であり、そのことを行っているのが、「自動車検査法人」です。自動車検査法人は、従来、国が行っていた自動車検査に関する業務のうち、自動車が保安基準に適合するか否かの審査業務を行うため平成14年の7月に設立された独立行政法人です。
ですので、そこで働く「自動車検査官」の身分は、公務員ではありません。公務員と独立行政法人の職員違いの詳細は、他サイトにもありますので、詳細はそちらに譲りますが、主に、労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)があることです。また、非特定独立行政法人や国立大学法人など非公務員化された公法人や特殊法人においては、その職員について、みなし公務員規定が置かれるものが多いです。